.

2013/05/29

Scent of a Woman  "If you make a mistake, get all tangled up, just tango on."




スズメバチをも虜にしてしまう芳香、”PIPE 66”(リンク)。
クレーム・ド・カシスに漬けて熟成させたタバコ葉が
辺りに甘い芳香を漂わせるからだ。
若い友人H氏とテラスでパイプを共に燻らせていた時、
ぺぺと森の中を散歩をしていた時、
画廊のオーナーと駐車場で立話をしていた時、
もう、3度もスズメバチに襲われた。
いつも私がパイプをくわえているからだ。
お気に入りのタバコ"PIPE 66"は魅惑の香りなのだ。

蜂に襲われたテラスで友人H氏が教えて呉れた
芳しい香り ( Scent )をタイトルにした映画。
"Scent of a Woman"

まだ観ていないが YouTubeで断片を知った。
映画のストーリーよりも盲目の主人公の服装や着こなしに
私は興味を感じ観たいと思った。
服装が主人公の教養や情操、生き方を語っているからだ。
タブカラーのシャツに細くキツく絞めたネクタイ。
最高の仕立ての3ピース・スーツやコート。
レディーをエスコートするスマートなマナー。
そして、ステッキの扱い方・・・
この映画のコスチュームを担当したデザイナーは、
アラン・フラッサー氏だと感じた。

タンゴを踊る素晴らしいシーン・・・

二人の会話を聞き取ると、
「間違いを恐れ無いで、
 人生とは違い、タンゴを踊るのに間違いは無い。
 もし、間違って脚が絡まっても、踊り続ければイイ」
などと実に意味深い会話だ。

・・・
 I think I'd be a little afraid.
 Of what? Afraid of making a mistake.
 No mistakes in the tango, 
 not like life.
 It's simple. 
 That's what makes the tango so great.
 If you make a mistake,
 get all tangled up, just tango on.
 Why don't you try?
 Will you try it?
 All right. I'll give it try.
・・・

盲目の主人公がフェラーリーを走らせる興味深いシーン。



2013/05/18

ピーターソン・スペシャル2013リザーブ




スペシャルリザーブ2011/2012/2013年が揃った。
パイプは2010/2011年。
形ちが好きでは無いが2012年のイヤーパイプも揃えようかなあ〜

デザインに魅せられて2缶購入した”W.O.Larsen Edition 2013” 
デンマークの老舗ラールセンらしい格調高いデザインだ。

アメリカの雑誌に紹介されていた”Peterson Summertime 2013"
1950年代のコルベットC1が描かれた
南国ムード漂う可愛いデザインである。



今日、ずっと発売を楽しみにしていた
ピーターソン・スペシャル2013年リザーブが届いた。
今年のテーマはタバコ愛好家が期待する「感覚のシンフォニー」。
アイリッシュ・ハープの楽譜がモチーフになっている。
エキゾチックなパッションフルーツとジューシーなピーチの香り、
加えてダークキャンベルディッシュ、マホガニーバージニアに
ハンドカットのバージニアフレークによるブレンドは、
幻想的なシンフォニーの世界へ誘う、と書かれている。
とても楽しみである。


毎年、世界のタバコメーカーは各ブランドの威信を賭けて、
それぞれのマスターブレンダーが自慢の香りを
美しくデザインされた特別のティン(缶)に入れて発売する。
ドイツ・コールハス社が委託製造するピーターソンの
2011/2012年のスペシャル・リザーブを知って以来、
私のお気に入りタバコになっている。

ドイツのコールハス社は私の大好きなパイプ66のメーカー
ダンヒル、アシュトン、ラットレー、ソラーニ、マッコーネル
サミュエル・ガーウィズ、そしてピーターソンなど
有名ブランドの大半を委託で製造している。


そして、サマータイム、クリスマス・シーズンにも、
それぞれの雰囲気に合わせたブレンドが限定発売される。
まだ、コールハス社のオフィシャルサイトにも紹介は無いが、
アメリカのパイプマガジンで知った情報。
ピーターソン・サマータイム2013年のデザインは、
1960年初頭のコルベットC1が描かれている。
これらスペシャル・リザーブは世界で5000個の限定品。
クラシックカー愛好家としては手に入れたい。
早速、2缶予約を入れた。


アイルランドの古代音楽を
1819年製ポータブル・アイリッシュ・ハープで聴こう。
演奏はナンシーハレル(リンク)さん。



2013/05/05

ヨーン・ミッケの「マイク・ポーチ」



マイク・ポーチに一服分のタバコ葉を入れて10秒間ほど水に浸し試してみた。
創作パイプは私の趣味では無いので、ヨーン・ミッケ作のパイプでは無い。
黒檀の6角シェイプが素晴らしいと彼が褒めてくれたピーターソン2011イヤーパイプ。


久しぶりに、美しい奥様と共に友人H氏が訪れた。
彼は、白いポルシェ964スピードスターをスマートに乗りこなす
長身のダンディな青年実業家である。
普段はメルセデス・ベンツのゲレンデ・ヴァーゲンに乗っていたが、
「戦争に行く様なクルマに乗るな!」と私が嫌うからか、
今日はスタイリッシュな白いアウディに乗って現れた。
若いご夫妻の姿が新緑に浮び上がり、カタログ写真の様だった。

彼がお土産に持って来て下さったのはお洒落な「マイク・ポーチ」。
パイプに取り付かれた私の気持ちを察したプレゼントだ。
デンマークのハンドメイド・パイプ作家ヨーン・ミッケが、
長旅などで乾燥するタバコのコンディションを整えるために愛用した
鹿革を濡らして使う5グラムのタバコ葉用の小袋である。

今は亡きヨーン・ミッケが創るハンドメイド・パイプは
パイプ愛好家たちの垂涎の的となっている様だが、
デンマーク名"John Micke"から「マイク」の名で親しまれた。
そして、彼の好みだったストレート・ヴァージニアの葉を、
この小袋に入れて持歩いていたと言う。

しかし、日本でパイプ愛好者なんて3万人程度?
もう何十年間もパイプ喫煙者なんて見た事が無いのに、
彼が愛好家だったとは、なんと言う嬉しい驚き!
憧れていたダンヒルのドレッシーなパイプ、黒いドレスや、
オープンエアー・モータリング用の風防付きダンヒルなど、
彼のコレクションを拝見させて頂くのが楽しみだ。


2013/05/03

クレーム・ド・カシスが漂う部屋で・・・




















今、私のお気に入りのタバコ"PIPE 66”(リンク)。
蓋を開けるとクレーム・ド・カシスの甘い香りが漂って、
薔薇の花びらに包まれている様でウットリする。

甘いクレーム・ド・カシスの香りが満ちた部屋で、
若かった日を私は懐かしく想い出す。
1970年の頃、キールやキール・ロワイヤルは、
まだ、一般には知られていないオシャレな食前酒だった。
毎晩の様にドレスアップして出掛けた
青山や六本木のビストロやバー
私は得意になってオーダーしていた・・・




クレーム・ド・カシスと言えばフランス、そしてシャンソン。
1970年の頃、好きだったダリダの”A Qui"を聞こう。




この動画を見ていて、キール・ロワイヤルを飲みたくなった。
河口湖とは思えない黒一色に統一されたシックなシガーバー
オスクロのマスターに作って貰おう。